管理職者は、自ら目標を設定し結果をつくり、
より優れたものへと職場を変革していかなければなりません。
言い換えますと、管理職者は職場の中で、
無から有をつくっていかなければなりません。
P・Fドラッカー著「明日を支配するもの」
ダイヤモンド社より引用します。
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継続的改善は、積み重ねによって、
活動のすべてを根本的に変える。
製品のイノベーションをもたらし、
サービスのイノベーションをもたらす。
プロセスの刷新をもたらし、事業の刷新をもたらす。
やがて、すべてを根本的に変える。
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上記のドラッカーの言葉にあるように、
一瞬にして、すべてを変えたり、
突然新しい商品が生まれたりということは、
現実問題望めません。
無から有をつくるということは、突然何もない所から、
新しいものをつくるのではなく、
日々の小さな改善の積み重ねの結果として
無から有がつくりだされると考えることができます。
常に考えて、小さくてもよいので、
意識的に改善を積み上げていくことが、
大きな成果を生み出します。
■成果を出し続ける
短期的や瞬間に成果を出すということは、
できるかもしれませんが、
継続的に成果を出し続けるというのは、難しい面もあります。
管理職者には、継続的に成果を出していくことが、求められます。
そのためには、常に仕事における実践の中での学習と
仕事以外の場における学習の積み重ねを習慣化し、
仕事の中で、小さな改善を積み重ねていくしかありません。
実務的には、6ヶ月ごとに、
管理職者として本来、今、自分が行うべきこと、
獲得すべき成果をきちんと目標に設定し、進捗管理を厳格に行い、
目標を達成していくことを、繰り返し行っていくことが重要です。
突然自分の能力が向上するとか、
突然仕事ができるようになるということは、あり得ません。
必要性を理解はしていても、
日々の努力をずっと続けるということは、
なかなかできることでもありません。
6ヶ月ごとに獲得すべき成果を決め、
実績管理を行っていくということを習慣化することが、
管理職者として継続的に成果を出し続けるには、
非常に効果的な方法と思います。
■勉強を続ける
仕事の成果が上がると、自分は能力があり、
仕事ができるのだと思います。
自信を持つことは、大切なことですが、
自信過剰となり傲慢さが見えてくると、
上司や部下など周りの人たちは、敏感にそれを感じ、
信頼や協力を得られづらくなるという事態になります。
「仕事ができるようになった」、
「継続的に成果を出すことができる」、
「自信がある」
これらのことは、当然目指すべきことであり重要なことです。
ただ、常に自分の未熟な点を自覚し、
上司や部下の話に耳を傾ける、
勉強を続けるという謙虚な姿勢をを忘れず
日々実践することが必要です。
また、感謝をする心というのも大切です。
毎日、感謝の心を持ち続けるというのは、
難しいことかもしれませんが、
感謝の心を全くなくしてしまうと、
物事の本質が見えなくなる可能性もあります。